途上国に行ったことのある人ならわかると思いますが、現地の衛生状態というのは日本と比べモノにならないほど劣悪です。
つまり、汚いよ、ということ。
そして、そこに赴く人々はほぼ100%おなかを壊します。
下痢になったときに最も重要になるのが水分補給。
それも、ただの水やスポーツドリンクではなく経口補水液(ORS)が必要になります。
水だけ飲むと体からミネラル分が失われ、マジで動けなくなります
実は市販のスポーツドリンクも糖分量が高く、飲み続けると逆に下痢を誘発するとのこと(医者談)
ORSは日本なら自販機やコンビニで簡単に買えますが、途上国ではそうはいきません。
今回は、おなかを壊した時に必ず役立つORSの作り方を紹介します。
JICAボランティアに限らず、バックパッカーで海外に行くという場合にも役立つので、絶対に覚えといてください。
ORSは水と砂糖と塩だけでできる!
作り方は超簡単です。
キレイな水2Lを用意してください。
そこに
テーブルスプーン(カレーとか食うやつ)4杯の砂糖
ティースプーン1杯の塩
これを混ぜるだけです。
テーブルスプーン、ティースプーンと書いたのは、途上国に大さじ、小さじの概念はあまり定着していないから。
でも、だいたい同じくらいのサイズなのだそう。
自分もノロウイルスに感染した際に自作しましたが、超簡単です。
ang-john.hatenablog.com
水を2Lペットボトルで購入し、そのまま材料を入れるだけで完成しました。
自家製ORSの味は??
ほんの~り甘い砂糖水の奥にうっすら塩気を感じます。
美味しくはないです。
でも、これで命が助かるなら全然飲めますw
途上国でORSを作ることの重要さ
前述のとおり、途上国ではほしいと思ったものがすぐに手に入るわけではありません。
買い物に行くにも、暑さや遠さに負けてめんどくさくなってまいます。
そんな状態で下痢をし、水分が抜けてしまえば、人は結構簡単に意識が飛びます。
そうなったら誰も助けてくれません。
異国の蒸し暑い小部屋で一生を終える可能性もあるのです。
常識かもしれませんが、おなかを下した時に下痢止めを飲んではいけません。
下痢は体から悪質なものを吐き出すための最終手段です。
とにかく、飲んで、飲んで、同時にミネラルを補給し、下痢をし続けることが大切です。
可能であれは、脂分が少なく、柔らかい食べ物も口にしましょう。
果物はリンゴとかならいいみたいですが、柑橘系のフルーツはおなかによくないとのことです。
青年海外協力隊員が生活する赴任地は人によって状況が大きく異なります。
しかも、実際に行ってみないとその状況はよくわかりません。
辺鄙な場所では、病院に行くのに何時間もかかる場所だって多くあります。
自らの命を守る手段は、一つでも多く持っておきましょう。
(ノロウイルスから学んだことですが。。。(笑))