こんにちは!あんがーです。
8月5日に任国のパラオに到着しました!!
出発直前は案の定バタバタし、ブログ更新はすっかり途絶えてましたが、やっと落ち着いたのでそろそろまた書き始めたいと思います。
現在はJICAパラオのオフィスで任地に行く前のオリエンテーション中。安全面の講習を受けたり、大統領に挨拶したりと、やることは盛沢山ですww
パラオ隊員は間違いなく協力隊の中で最も幸運な人間である
中心地であるコロールの街には華やかさこそありませんが、生活するのに必要なすべてがそろっており、レストランもあり、きれいな幹線道路もあって過ごしやすいです。
貴重品を放置していてもたぶん盗まれることはないらしいし、立ち入り禁止エリアもなく、外出時間の制限も厳密なものはありません。
22時以降は外出しない方がいい、程度。
つまりめっちゃ自由ww
他の国では状況が全く異なります。
パプアニューギニアやアフリカの国では、建物から出ることすら許されなかったり、公共交通機関の利用が制限されたり(パラオに公共交通機関はない)、外でケータイ出すことが禁じられたりと、めちゃくちゃいろんな制限があるらしい。
そんな中パラオでは、
- 酔っ払いに近づかない(そもそも戸外では飲酒禁止。だから会わない)、
- なるべく生水は避ける(たぶん水道水飲んでも大丈夫らしい)、
- 蚊に刺されない(あんまりいない)
- 薬物・マリファナに注意(これはガチ)
もちろん協力隊として、自分の身を自分で守るためのルールや注意事項はこまごまありますが、最低限のことに注意しておけば、ほかの制限はない。
これがパラオです。
そらリゾート隊員とか言われるわけだわ。
パラオ人のやさしさと教養の高さ
パラオは教育制度もしっかりしている、と思う(笑)
まぁ実際の教育レベルがどの程度かはわかりませんが、とりあえず人々はおおらかで優しく、何事にも余裕があるというのがパラオ人の印象。
みんなもちろん英語はペラペラ。新聞も英語。発音だって、多少独特なクセがあるものの、日本人のカタカナ英語に比べたらだいぶマシなんじゃないだろうか?
コロールのメインロードを横断しようとすれば、パラオの車は必ず止まって道を譲ってくれます。
ほかの国のように命がけで横断するなんてことはありません。
道にゴミは落ちていません。
草木は丁寧に刈ってあります。
扉の前ですれ違えば、こちらが通るまで扉を抑えてくれています。お店でボラれることもほとんどありません。
目があえば挨拶をし、簡単な会話は日本語で完結します(笑)
もうね、ここは日本だ。幸せ度が高く、少し不便な常夏の日本なんだとさえ思えました。
パラオが直面する見せかけの豊かさと危険性
しかし、豊かに見えるパラオも、すべてが満たされ順風満帆ではありません。
パラオの人口は約2万人。これは世界で5番目に少ない人口です。
またその中には、移住者や出稼ぎ労働者が含まれており、実際のパラオ人は1.5万人程度という説も。。。。
この少なさ故、慢性的な人手不足に陥っています。
また、工事現場やホテルのスタッフなど、汗を流す仕事は敬遠されるため、外国人労働者に頼っているのが現状です。
この状況でもパラオ人が豊かに暮らせる最大の理由は、他国からの経済支援。特にアメリカからのコンパクトと呼ばれる援助が彼らの生活を支えています。
しかしこのコンパクト、2024年に期限を迎えるので、その後の継続がなければパラオの財政はほぼ破綻すると言っても過言ではありません。
人口の少なさ故、労働力の確保と持続的経済活動が難しいという現実があります。
そのほかにも、ゴミ処理問題や環境教育、肥満対策や野菜不足、労働意欲の欠落など、いろいろとこじれた問題を抱えているのがパラオという国です。
でもね。すっごい楽しみ。
ここで活動できるということに感謝して、残り1週間のオリエンテーションも頑張ろう。
※ 今日はレメンゲサウ パラオ共和国大統領に表敬訪問してきました!
最高のロケーションに建つ超絶美しい国会議事堂と大統領府。
台湾の支援によって建てられたそうです。