めちゃめちゃご無沙汰のアンガーです。
もはや自分の名前をカタカナだったかひらがなで書いてたかすら忘れております。
3月に緊急帰国してから早6か月。協力隊らしいことはほとんどできないまま過ごしておりましたが、この度ようやく環境教育に関する活動ができました!!
報告に入る前に、このような機会を与えてくれたJICA中部の方々、そして、JICA中部オフィシャルサポーターである空木マイカさんに深く深く御礼申し上げます。
本当にありがとうございました!
オファーからイベント当日まで
今回のイベントは、まだパラオで活動中だった3月に現地で取材していただいた空木マイカさんが、JICA中部にて環境イベントをするとのことでお声がけいただいたものです。
パラオでの活動は7か月と短く、お話をいただいたときは「パラオに長年通っている旅行者なんかのほうが、よっぽどパラオに詳しいんじゃないだろうか?僕にできることなんかあるのか?」と及び腰でした(自己評価低い症候群発病ww)
でもせっかくいただいた機会だし、協力隊員として参加しないなんて選択肢はあり得ない、という思いで参加。
今回のイベントは二部制で、子供向けと大人向けそれぞれの参加者に楽しんでもらうにはどうすればいいのかってかなり悩みました。
正直なところ打合せ当日まで何をしたらいいのか具体的なイメージがわかず、「このままではふわふわして終わるな~~」という嫌な予感しかしてませんでしたね(笑)
しかし、JICA中部で打ち合わせをさせていただいた際に、マイカさんの思いやイベントの方向性がクリアになり、当日がぐっと楽しみになりました。
なによりね。マイカさんのエネルギーと話の進め方がすごいのよ(笑)
直前まで人気ラジオパーソナリティーとして活躍されていたプロなので、すごいなんて言うこと自体失礼かもしれないけど、この打ち合わせのおかげでものすごく安心したし、僕自身に自信も持てました。
やっぱりアツい人というのは周りまで元気にするんですね。
海洋ごみ、絶滅危惧種の保護、地球温暖化などをより身近に感じてもらう
少しだけ今回のイベントの内容をご紹介。
自分の作ったスライドだけ説明しますね(笑)
海洋ごみについて
パラオといえば美しい海。
この海にたくさんのゴミが流れつくという事実はなかなかショッキングなものです。
僕も赴任した当初、この海でもこんなにたくさんのゴミが流れつくのかと衝撃を受けました。

ここでパラオの子供たちがゴミを拾う姿から、ゴミを拾うっていいことなんだなという気持ちになってくれたらいいなと思って用意しました。
そして、ゴミにも種類があるし、身近なゴミが環境を汚すこともあることを紹介。
「ゴミはちゃんとゴミ箱に捨てよう。ペットボトルのゴミってこんなに多い。」という気持ちや発見になってくれたらいいな。

ナマコの保護・調査について
正直このコンテンツは子供の興味を引けたかどうかわからないww
でもナマコという生き物をまもる子供たちの様子を動画にまとめて紹介したので、ビデオを楽しんでもらえてたらうれしい(笑)

絶滅危惧種が減っている原因を考えてみる。
ここではマリアナツカツクリ(パラオツカツクリ)とウミガメの事例を紹介。
ウミガメの保護ではたくさんデータがあったので、保護の様子や子ガメが生まれてくるところを見てもらうことができました。


そしてここで子供たちに質問!!
ウミガメの卵が減ってしまうのはなんでだろう??というちょっとトリッキーな質問をしてみました。
事前に用意したワークシートに答えを書いてもらい、手を挙げて発表してもらいます。
ここで待ってましたとばかりに手を挙げ、答えてくれる子供たちww
オンラインイベントって参加者との距離遠いんだろうな~って思ってたけど、子供たちはお家でリラックスしながら答えてくれるので、むしろ元気な気がしました(笑)
驚いたのは子どもたちの想像力。
- 親ガメが減っちゃったから
- 鳥やカニが食べちゃうから
- 人が食べちゃうから
- ゴミが増えて卵を産めなくなったから
- 温暖化で海の水が増え、卵が流されちゃうから
もうこれはね。逆に焦ったww
これらの答えはもちろん正解で、卵が減る理由なんてたくさんあるので明確な答えはありません。
ただ、僕らが活動の中で卵をまもる理由として「人間による盗掘を防ぐため」という答えを用意してたんですが、見事に当てられましたね(笑)
しかも、温暖化の影響という答えは、最後のスライドで紹介したかった可能性の話。
こんなことまで想像できるのか!?っと衝撃を受けてしまいました(笑)
地球温暖化とウミガメ
最後のスライドでは、この後に続く地球温暖化のテーマにつながるよう、ウミガメの卵が温暖化の影響を受ける可能性を紹介しました。

ウミガメは、海に近いけど海水に触れることない砂地に卵を産みます。これは卵が海水に触れることで窒息し、死んでしまうのを防ぐため。
しかし、温暖化で水位が上昇すると、これまで水が来なかったところまで波が到達してしまい、卵が全滅する可能性もあるんです。
実際に現地で活動していると、海水をかぶってほぼ全滅したウミガメの卵を見つけることがよくありました。
いやぁ、まさかこれを説明する前にあてられるとは!
おそるべし、子供の想像力!!
資料作成における僕なりの工夫。「参加者の立場で楽しめるかどうか」
さて、これからは僕がスライド作成時に気を付けていた点をメモしておきます。次回に向けた備忘録。
今回のイベントはオンラインなので、当日に使う資料はパワポスライドのみ。
僕自身、どんなに興味のあることでも座学になると集中できないというクセがあるので、絶対に退屈させちゃだめだよな~という思いがありました。
大人も子供も「考える時間」が必要
よくあるつまらないプレゼンというのは、独りよがりで視聴者を置いてけぼりにするプレゼンです。
どんなに内容が面白くても、話し方や資料の作り方では視聴者がついていく気をなくします。
だから、大人にも子どもにも考えてもらう時間を用意したかった。
これはマイカさんの提案でコンテンツ化したミッションにも共通しており、子供向けとして事前に配布したワークシートに答えを書いてもらって発表してもらうという形をとりました。
そのほかにもクイズなんかを用意して、子供たちには考えるための時間をしっかりと用意しました。

一方で、大人に対してはあまり明確な時間は取らず、話の中で質問して考えてもらおうとしました。
ただ、今回の反省点としては、この大人向けイベント時の問いかけがうまくできず、若干話し倒すだけになってしまったかなと思います。。
資料には多くを描かず、シンプルさと整列を意識。
人はスライドを表示されると、その内容を理解しようとしてしっかりと読もうとします。
でも、読んで理解している途中で、発表者が話出したり、どこを話してるのかわからないと、読むことも聞くこともやめてしまいます。
だから、できるだけ文字を減らして、見やすいように写真やコンテンツの配置をそろえました。
これは最近読んだ「ノンデザイナーズデザインブック」に書いてあった整列と繰り返しの原則(すぐ使うやつww)
読む人がスライドに書かれていることを一瞬で把握し、発表者の話を聞き取る余裕ができるように意識しました。
楽しかったオンラインイベント。これからもこういう機会を増やしたい!
とても緊張しましたが、本当に楽しかった今回のイベント。
非常にいい経験になりました。
反省点としては、
- もっと問いかけを意識した発表にしたかった。
- 説明中、語尾に向かって声が小さくなっていく。はっきりしゃべる。
主な点はこの二つ。
でも、今回の発表で自身もついたし、これからもこういう活動をやりたいなって思うことができました。
今後、まだ提案ベースなものも含めると2回ほど環境教育の機会があります。
まだまだ続きそうな待機期間。
地元の環境教育施設でのボランティアを真剣に考えだしました。まぁ、少しだけ予定とかの懸念はあるのだけど。。。
ほかにも僕に協力できることがありましたら、お声がけお待ちしています!!
あらためて、JICA中部の皆様、空木マイカさん、本当にありがとうございました。
これからもよろしくお願いいたします。
