ん~~、最近人生にお悩み中のアガーです。
いえ、あんがーです。
ほら、自分の名前も打てないくらいフラついております(見直してよかった)
さてさて、このおよそ一年間、我々青年海外協力隊待機隊員たちは、先の見えないコロナ禍をジッと耐えつつ再赴任を待っていたわけですが、最近になってこの先のことがはっきりしてきた部分もあり、ちょっと頭の整理が必要になってきました。
帰国してから今までのことを書きながら、頭をクリアにしよう。
かなり長いですが、お付き合いいただけたら嬉しいです。7,000字くらい。。。
【3~5月】帰国後に考えていたこと。
2020年3月21日、パラオ隊員はコロナの影響により、緊急一時帰国となりました。
このころ、南の島で揺れるココナッツを見過ぎていた僕の脳みそは完全にお花畑であり、事の重大さには全く気付いておりませんでした。
成田空港についたとき、子連れのお母さんが
「何にも触らないで!しゃべらないで!黙ってついてきて!」
と子供に言い聞かせているのを見ながら、「あ~ぁ、またこの幸福度の低い国に来てしまったよ」みたいなことを思った記憶があります。
この時、JICAはもちろん日本中のだれもがこの先どうなるかなんてことは知る由もなかったと思います。
出国前にチラッと聞いた、「今回の一時帰国は1か月半程度を想定している」という一言を信じるでもなく頭に留め置きながら、
僕は長い長い自粛生活に身を置くのでした。
それほどツラくなかった自己隔離期間
協力隊員は帰国後、全員が2週間の自己隔離期間を義務付けられていました。
「帰国した協力隊員が地元にコロナを持ってきた」なんて言われたら大変ですからね。
国別で待機の場所は異なり、この国の隊員はJICA施設、ある国の隊員はこのホテル、みたいな感じで振り分けられ、その間はほんとに一切外界との接点を持てない、苦痛の時間だったそうです(某隊員談)
しかし、大洋州のパラオはというと、コロナが一例も報告されていなかったからか、自宅隔離とされ、空港からそのまま帰宅。
正直な話、自宅隔離は全く苦しくなかったです。久しぶりの家族、久しぶりの愛犬、美味しいごはん、そして時差なく話ができる同期隊員とのやり取り。
社会から取り残されている不安、みたいなものも無きにしも非ずでしたが、なにせ数か月で帰任すると思っていますから、気楽なもんでした。
(先が見えなくて不安ですよ~~という話もしましたが、半分本気、半分空気読んで、みたいな感じでした)
そして緊急事態宣言。
社会の混乱をテレビを通して知りながら、どこか対岸の火事のような感覚。
ただ、どのチャンネルもコロナで感情を刺激するようなニュースばかりでさすがにテレビをつけるのがしんどくなりました。
アマゾンプライムを再契約し、安全で刺激的な非現実世界へと逃避することになりました。
自己隔離期間の終了と、その後描いた未来
はじめのころ自分は、自己隔離の2週間が過ぎると事態が好転する、というナゾの予想を立てていました。
別にコロナが収束するとかではなく、なんとなくその先が見えるというか、気が楽になるみたいな。
何かしら状況が変化すると思っていたんです。
でも、二週間が過ぎても何も変わりませんでした(当たり前ですがww)。
働きに行く両親を送り出し、アマゾンプライムとPUBG(オンラインゲーム)に潜り込む日々。
このままじゃいかんな~というわけで、
- 今しかできない
- この先役に立ちそうなスキル
を身に着けようと思い立ち、ウェブ制作の勉強を始めました。
始めはドットインストールとかProgateとか、無料や低価格でできる自主学習を始めたのですが、
なにせ、自己管理が苦手な性格。
こどもチャレンジさながらのスピードで勉強しなくなり、勉強しない自分が嫌になるという、負の連鎖に陥ります。
やっぱり自分はなにかストレスがないと勉強できないな、ということで、
有料のオンラインスクールTech Academyに申し込み、しっかり勉強しようということになりました。
この先お金を稼げそうで、自分でも楽しめそうなスキル、とういことでHTML&CSSとWordpressの2コースを受講しました。
早割りを使っても総額27万。。。
決して安い買い物ではなかったけど、僕は夢を見ることでモチベーションを保つことにしたんです。
フリーランスになる、と。
まぁいきなり独立は無理だけど、このまま協力隊に戻れなければ、WEB制作会社で数年間修行を積み、ウェブ制作でノマドなフリーランス。
パソコン一台で稼ぎ、好きな場所で仕事をし、好きな人と好きなことろで遊ぶ。
人生を自分のモノにする。。。。
はい、ここまで読んだフリーランスの方は画面をブッ壊したくなるくらいイラっとされたかと思いますw
そんなに甘いもんじゃありませんよねw
すみません。でもその頃のモチベーションはそうだったのです。
まぁもともとそういう気持ちで副業していたこともあり、いまでもノマド欲求は少なからず持っておりますが、、、
【6月~8月】北海道で仕事&ウェブ制作の勉強
今回、早割を利用したので、TechAcademyでの勉強は1か月後となりました。
それまでProgateで自主勉強、と思っていたのですが、社会人時代の先輩に声をかけていただき、北海道でお仕事ができることになりました!
いやもうマジで大好きな北海道に住んで仕事ができるなんて夢のようだ、ということで決定から3日という強行スケジュールで北海道に移動。
仕事の内容は詳しく書けませんが、一重に最高の環境で働くことができました。
真剣に取り組む時間と腹がよじれるほど笑う時間が両立する夢のような職場。
職場に憧れのフリーランスの方々もいたのでいろいろ話を聞かせていただき、自分の甘ちゃんさに気づけたのもいい勉強でしたw
でも、やっぱかっこいいなぁ~という憧れは募り、ウェブ制作へのモチベーションは保つことができました。
関係者の方、もしご覧になっていたら、本当にありがとうございました!またいつかお会いしたいです。
就業とほぼ同時にTechAcademyのコースも始まり、17時まで就業、18時から1時まで、休みの日は丸々一日ウェブ制作の勉強というなかなか密なスケジュール。
でも、この一年で最も充実した時間はこの北海道で過ごした2か月ちょっとだったと確信しています。
楽しかったな~~~
【8月~11月】帰省。名古屋の古巣で出会い。そしてメンタル崩壊
8月の中頃に名古屋に戻り、JICAのイベントなどをやりつつ、出身大学の森林系研究室で技術補佐として働き始めました。
研究時代は訳あってあまり手伝えなかった調査にたくさん連れて行っていただき、森の中で働きながら楽しく過ごしていました。
そして、教授に誘われて参加したセミナーで衝撃の出会いがありました。
森林の回復と広葉樹活用の重要性について講義をしてくれたのは東北大学の清和教授。
生物多様性はもちろん、森林の活用方法について多くの書籍を出されている、森林活用研究の第一人者です。
実は大学時代から、日本の林業問題に興味があり、広葉樹を活用した林業が盛んになれば、森林の生物多様性は必然的に改善するという考え方に共感し、何か行動しなきゃ!という使命感に駆られるようになりました。
(このあたりからウェブ制作の影は薄れ始める。。。)
北海道の団体にインターン失敗、そして自身最大の暗黒面へ
広葉樹活用をしたい!とはいえ林業のリの字も知らないド素人。
どこかの団体や企業でインターンをしよう!ということで調べると、北海道の下川町で広葉樹活用や環境教育を行っているNPO法人を見つけました。
コロナの影響でインターンは休止中でしたが、ダメもとでメールをしてみると、一度話をしようとお返事をいただくことができました。
正直、ウェブ面談というのは汗が噴き出るくらい苦手ですが、なんとか勉強させてもらえないか、とお願いするとOKとのこと。
よかった~と思ったのもつかの間、北海道内のコロナ感染が拡大し、一週間ほどして「やはり受け入れは難しい」ということになってしまいました。
11月の終わり。この月で大学での技術補佐が終了。
既定で3か月以上の就業ができず、12月にやることが皆無という状況。
人生で感じたことの無い焦り、不安、相談もできず、このままやることがなくなるという事実にどうしようもない恐怖を感じました。
一週間くらい耐えていましたが、四六時中動悸が止まない、眠れない、テレビが点くと苦しくなる、家族とも話せないなど、
どう考えてもおかしい事態になり、知り合いの健康相談員に相談しました。
大学の仕事終わりで駅に向かう道すがら、軽い気持ちで電話に出たのですが、思いもよらない感情が爆発。
まさか30超えて鼻水垂らしながら泣くとは思ってもおりませんでした。おどろき桃の木サンショの木。
そして人生で初めて、メンタルクリニックの門をたたくことに。。。
(結果メンタルは問題なしとなりました。理由は後述。)
あ、そういえばこれJICAに報告してないなw
まぁ、気のせいだったのでいいかww
【12月~現在】藁をもすがる思いで行った林業研修での出会い。
北海道でのインターンがダメになった直後から、林業に触れる機会を探し始め、厚労省の委託事業である林業就業支援講習を知りました。
林業に興味がある人、自然の中で働きたい人、是非一度行ってみてほしい講習です。
広葉樹林業で有名な開催地が2か所あったのですが、一か所は開催日間近、もう一つは岩手県で、非常にアクセスも日取りも悪く断念。
ちょうどいい日程の開催地が岡山県の西粟倉村でした。
調べてみると、西粟倉は小径木の活用で先進的な取り組みをしているとのこと。
僕のやりたかった広葉樹林業では、小径木(小さな木)をお金にすることが重要になるため、勉強したいと思い、参加を希望しました。
林業講習の様子は別記事にしているので見てください。
www.pokokangar.com
www.pokokangar.com
www.pokokangar.com
この中で、西粟倉での地域おこし協力隊制度を知り、この西粟倉林業の一端を担いたい!というモチベーションが高まりました。
12月の初め、メンタルクリニックを受診した数日後のことでした。
この出会いで僕の気分は急激に前向きになり、その後のクリニックで受けたメンタルテストでは異常なし、ということになりました。
(西粟倉行ってなかったらどうなってたんだろうねw)
今後の生き方と今やっていること
そんなこんなで年明けには本調子に戻った私ですが、今後の予定と今やっていることに差があって、ちょっと整理をしたくなったのです。
(なんと!4,500字書いてやっと本題!!)
まず、青年海外協力隊ですが、ぶっちゃけ再赴任の可能性はほぼ無いと思っています。
パラオは今も感染者ゼロですが、医療体制やフライト、政策を考えると、協力隊としての待機期限内に状況が好転するとは思えません。
もうほぼ暗黙の了解レベルなので、僕の今後の予定を、発pppppっ表いたします!!!!
はい、前述の通り、西粟倉村での地域おこし協力隊に行く予定です。というか、希望しています。
まだ決定ではない、というのが若干不安ですが、一応5月を目標に調整いただいています。
(関係者様、ご覧いただいておりましたら、お手数おかけしてすみません。本当にありがとうございます。)
もちろん、今もJICA海外協力隊として活動の機会があれば全力で参加するのですが、今後は地域おこし協力隊としての活動を念頭に置いて生きています。
ただ、活動開始は今のところ早くて5月。。。
だいぶ時間が空いている。。。。
この時間を僕か何に充てているかというと、、、、
WEB制作の学習なのです。(久々登場!!)
当初描いていた、
WEB制作会社に就職
⇓
数年修行
⇓
スーパー売れっ子ハイパーノマドフリーランスクリエイターやっふぅぅぅうううううううういいいいいいいい
という未来とは違いますが、僕は僕の興味とやりがいで日本の社会問題に取り組む所存でございますみたいなカッコウをつけておくとかなんとか。。。
でも、ウェブ制作スキルって、なにか役に立つんじゃないかと思うし、なにより30万つぎ込んだ学習内容を勘違いだったわ~で終わらせたくないというもはや執念でございます。。。
林業の勉強しろよ!!というご意見はごもっともですが、ずっと本を読んどるわけにもいかんのですよ。
手を動かしてないと行かんのです。
林業の仕事なんて近所にあるわけでもないし、、、
少し前は「すぐに案件取って、稼ぐぞぉぉお!」と思っていましたが、こちらの方のツイートを見て「しっかり勉強するのが先や」と思い直しました。
駆け出しのWeb制作者に伝えたい。
— イナフクカズヤ@LastCard(Web制作チーム) (@Inafuku_Kazuya) February 8, 2021
成長を急がないで。案件獲得に躍起にならないで。
僕は9年この業界にいますが、周りのWeb制作者の人はいなくなっていきました。長く続けられる人って本当に少ないんです。
だから、毎日コツコツと勉強して就職やアルバイトするくらいがちょうどいいんです。
案件受注と急ぐ気持ちはわからなくもありませんが、
— イナフクカズヤ@LastCard(Web制作チーム) (@Inafuku_Kazuya) February 7, 2021
プロのWeb制作会社やベテランのフリーランスでもない人の案件を受けると万が一の時に対応できなくなります。
応募する場合は、発注主が実績や実力があるのか?を確認しましょう。
でも、できれば制作会社や個人事務所に入ることをオススメします。
でもたまに「こんなん意味あるの?」とか、「無駄じゃね?」みたいな悪魔のささやきが聞こえるんですよね。
他の人たちのスゴいデザインとかコーディングみて萎えてしまったり。
そりゃね、草野球始めたばかりの人間がプロ野球選手の試合みて比較してるようなもんですから、そもそも相手を間違えているんだけどね。
でも今自分ができることってこういうことかなと。
アルバイトしようかと思ったけど、そういうのって今じゃなくてもできる気がするのです。別に食うに困るほどカネがないわけじゃないし。
いやぁ、言い訳かなぁ。。。
でも、普通とは違う時間の使い方をしたいんよな。
なんか、とても貴重な今の時間をどう過ごすのか、というのに悩んでしまうことがあるのですよ。
他の選択肢を探しつつも、今見えていることをしっかりやる。
サイト作成も、すごいことができる!というよりは楽しめるようになるまで頑張ろう。
趣味の多い人生は豊かだ。
サイト作成も趣味にする。
きっと林業に関わり始めたら、サイト作成を学ぶ時間なんてなくなる。
今しか好きになるチャンスはないのだ。